知人のお母様(70代)が家の近所の道路で交通事故に遭いました。幹線道路上の交差点での事故でした。お母様が青信号を渡り始めたところ左折してきたタクシーに接触しました。目撃者の証言によるとタクシーは一度接触した後に何故かバックをしたのだそうです。その時に転んで倒れていたお母様の足を轢いたかたちになってしまったようです。お母様は救急車で病院に運ばれてすぐに緊急手術を受けました。幸い命に別状はありませんでしたがお母様は杖なしでは歩けなくなってしまいました。知人は保険会社を通して相手方のタクシー会社に対して損害賠償の話を進ました。しかし相手が一方的に自分たちに非があるとは認めたくないらしくなかなか話が進まなかったようです。知人としては青信号で渡っていたお母様に非があるとは到底思えませんでした。そこで保険会社を通して弁護士を立ててもらい裁判も辞さない考えを相手方に伝えたようです。それに対して相手方も弁護士を立ててきたようです。話し合いはお互いの弁護士同士のやり取りに任せることになりました。知人は何度も弁護士との話し合いを繰り返していました。そうこうしているうちにお母様にガンが見つかりました。高齢とガンのある場所が手術が困難な場所であるため抗がん剤での治療を行いました。しかし治療の甲斐もなくお母様は亡くなってしまいました。交通事故に遭ってから3年が過ぎていました。実はその間も交通事故の件は解決していませんでした。訴訟まではいきませんでしたが弁護士同士のやり取りは続いていたようです。知人にはお母様が亡くなってまで争う気力はなかったようです。それからしばらくしてこの件は終わりにしたと話していました。最終的に相手方にどの程度の賠償責任が認められたのかは聞いていません。

福岡 交通事故

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。