2021年4月17日、忘れもしません。48年間生きてきた中で初めて交通事故に遭った日。私も車、相手も車で交差点での衝突事故でした。

結論から言うと事故から1年以上が経った今でも全く記憶が蘇っていないのである。

私が記憶しているのは事故が起こる前に交差点で信号待ちをしている所までなのです。次に記憶があるのは車の窓を叩いて呼びかけをしてくれている男性の姿。

つまり肝心の事故を起こす瞬間の記憶が一切ないのです。
ココで何が問題になったのかと言うと私に全く記憶がないことで事故の相手が供述することが真実であろうがなかろうが事実とされる事です。

もちろんドライブレコーダーであったり街に設置している防犯カメラなどがあれば真実は簡単に分かるのだが残念な事に真実を語ってくれるようなものは何もなかったのです。

不幸中の幸いか記憶こそ失って頭を流血しましたが脳の異常もみられず入院することもなく、すぐに自宅に帰る事ができました。

夕方頃になると警察から連絡が入り体が大丈夫なら事情聴取がしたいとの事でした。事故現場に向かい説明をしたかったのですが私には事故の記憶が一切ないのです。

警察の話だと事故の相手は私が赤信号なのに突っ込んで来たと言っているそうですが、警察の方は『どうなんですか?』と聞いてくるが本当に記憶が蘇らないんです。

この時は事故直後で頭が混乱しているかもしれないので調書は後日にする事になったのです。

因みに事故は仕事中に起こったので警察との検分が終わってすぐに会社と契約している保険会社から連絡が入っていた事に気付きすぐに電話をしたのです。

保険会社の担当の方に事故の瞬間は記憶がないと伝えたら『それはマズイですね』と言われたのです。もし記憶がないのなら相手の供述がそのまま事実とされる可能性が高いと言われたのです。

その後も警察の方に事情聴取を何回か受けましたが『記憶が蘇らない』と全てに答えました。本当に蘇らないのだから、そう答えるしかありません。

事故から半年が経った頃に再び警察から連絡が入り記憶は戻ったかを聞かれましたが私の答えは『戻ってない』しか答えようがないのです。

逆に私は警察の方に聞きました『こういったケースで記憶が蘇る人って居るんですか?』
そうすると警察の方は『ほとんど蘇りませんね』と答えたのです。

警察の話だと、このままだとどちらが信号無視をしたのか分からないので痛み分けみたいな感じになってしまうと言われ実際に刑事的な処分もなければ自分の車は自分の保険を使って修理をするという結果になったのです。

ただ後日、私の検分をしてくれた警察の方に偶然会った時に言われたのが私が記憶が蘇ったと言って自分の無実を述べていたら疑っていたと思うと言ったのです。

もし保険会社の『マズイですね』にビビって嘘の供述をしていたら疑われていたかもしれません。何事も正直でいる事は大切だなぁと今回の事故で学びました。

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