私の知人が深夜に車で道路を走行していた時、急に道路に飛び出した人と接触してしまい、その人は右足骨折で入院してしまいました。その人は適切な処置を行い警察にも連絡して救急車の手配も行い、後は入院費や慰謝料といった金銭問題だけです。被害者は無職の人で飛び出したのは飲酒をしていて酔っぱらっていたからだと告白し、最初は治療費と回復するまでの生活費を補償してくれればいいという提案でしたが、治療費は当然と考えても生活費の全てを補填するというところに疑問を感じたそうです。病院側に症状を尋ねると骨折ではあってもヒビが入った程度であり、一か月もすれば日常生活には支障が無いと言ったので、生活費については一か月分の住居費や光熱費だけを負担すると告げましたが、最低でも三か月は補償して欲しいと言います。また、退院した後の食費や雑費も上乗せしろと言ってきたため、最初は話し合いで解決しようとしましたが全く譲る気配が無く、生活費も一か月で30万円を要求します。どう考えてもおかしいと言いましたが自動車と歩行者では自動車が100%責任があると言い張って譲歩しないため、その知人は交通事故に精通した弁護士を仲介して解決を図りました。被害者は弁護士を連れて行くと大袈裟すぎるととか責任逃れをするつもりかと罵倒しましたが、弁護士が飲酒によって道路に突然飛び出したのであれば歩行者にも責任の一部があり、全てを自動車運転手が担う必要は無いと言った後で、請求している生活費について詳細を尋ねました。すると飲酒代や遊興費や貯蓄が含まれていると答えたため、そのような負担は交通事故の賠償で含まれた事例は無いと答え、その考えを続けるのであれば裁判で決着をつけようと提案します。最初は強きな被害者でしたが敗訴してしまうと訴えが却下されるだけでなく、示談交渉についても加害者側の意向が強く反映されるのでいい結果は得られないと言うと、その人は弁護士が提案した一か月分の家賃と固定費、それに保険会社が提示する慰謝料だけでいいと了承したそうです。弁護士を入れなければ総額で100万円近い補償をしなければならなくなり、保険だけでは賄いきれないので自腹になるところでした。足の骨折は本人の言い分が反映されやすいので高額の補償を要求することが多いそうですが、弁護士を介在させれは適正な処理ができるので、当時者同士で折衝しない方がいいと弁護士は言っていました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。